これからの働き方

20冊目 『モチベーション3.0』ダニエル・ピンク著 大前研一

人の働き方、モチベーションについての本。経営者はどのように従業員に働いてもらうか、私たちはどのように仕事を位置付ければよいのかについて考えている。従来の「アメとムチ」、報酬と罰によるモチベーションをモチベーション2.0とし、それに対してこれから求められている動機付けとして内発的動機付けをモチベーション3.0としている。

著者はアメとムチではなく内発的動機付けによって成功した事例としてwikipediaを挙げ、創造的な仕事をするにはアメとムチは逆影響を与えることを実験から示し、これからの時代には企業が従業員にどのように働いてもらうかを、思想的、制度的に変えていく必要があるとしている。

出版されたのは少し前の話ではあるが、まだまだ著者が提唱したような働き方の変化は見られないように思える。AIの発達によってより人間には創造的な仕事が求められることを考えると、働くことへの動機付けの変化を促していかなくてはいけないと思う。

残り80冊!

モチベーション3.0 持続する「やる気!」をいかに引き出すか

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